様々な手続きを行う上で、戸籍謄本や印鑑証明などが必要になることが多い。役所へ行って待たされて…という必要も今はない。マイナンバーカードを持っていればコンビニで手に入る。しかも割安で。
コンビニの端末を操作すれば印鑑証明はすぐに手に入る。戸籍は居住地と本籍が違う地域の場合は登録申請が必要になる。これも端末を操作し必要事項(本籍地がわからない場合は先に住民票をとる必要がある)を入力すると数日後に印刷できるようになる。非常に便利になったものだ。マイナンバーカードを作成しておいてよかったと思う。
・・・
2022年5月9日(月) 続き
病棟の前はあいかわらす、扉が固く閉められていて簡単には中に入れなくなっている。インターホンで名前を告げるとしばらくして看護師さんが出てきた。荷物を渡し、父の座る車いすを押して中に入ろうとすると「ここまでです」と言われる。そして「先生からお話があるので、ここでそのままお待ちください」とのことで、父の不安そうな背中を見送った。その場にあった椅子に腰かけ、母と窓の外を眺めながら主治医を待つこととした。ここは5階なので見晴らしがよい。前回の入院のときは4階だったので、トラブルになった隣人もいないだろう。
しばらくすると主治医の先生が扉の向こうに招きいれてくれた。面談室へ通され、一度病室へ案内されていた父も通され、主治医の話を父、母、私の3人で話を聞く。私は先生とは電話で何回か話をしたことはあるが、直接会うのは今日が初めてである。若いが、ゆっくりとした口調で落ち着きのある先生であるという印象だった。
先生がまとめてくださった、病状やこれからのことが書かれた用紙を渡される。
「検査の結果、急性骨髄性白血病と診断」「化学療法をしないと生命予後は数か月未満になることが予測される」「急変時の対応について」等々の文字が目に入る。特に「生命予後」という単語は最も目にしたくない単語であった。先生の説明を聞きながら、父は今まで見たことのないくらい弱々しく悲しそうな表情を見せた。そのときの顔は10年ほど前に亡くなった祖母の顔にそっくりであった。私は一生あの瞬間の顔を忘れないであろう。(続く)